顔文字に頼らない
もうずいぶん前から若者言葉というものが、当たり前のように使われるようになりましたね。
最近はSNSの普及もあり、ツイッターのような文字制限があるものの中に、いかに情報をいれるか、ということがカギになりました。
あと、ラインのような瞬時にメッセージをやりとりするために、省略言葉が多く使われています。
「了解」を「り」と使うというのを聞いたときは、それでほんとに通じるの?と思ってしまいました。
もうおばちゃんですなぁ。
もちろんお互い知っているからこそ成り立つことではありますが、もしうっかり知らない人に使ったら「???」となるはずです。
もちろん記事を書いてもらっている方で、このような省略語などを使う方はおられません。
しかし、よく見かけるのは顔文字です。
ブログのような記事ではもちろんなのですが、コラムのようなものでも見かけることもあります。
「~やってみてくださいね(^_-)-☆」というのはよく使ってしまうのではないでしょうか。
うちの基準では絵文字、顔文字は禁止にしています。
できれば記号だって使ってほしくない。
というのは、記事を書く者、文章で勝負しよう!というのがあります。
うれしい表現だって、『うれしい < とてもうれしい < 涙がでるほどうれしい < 心が躍るほどうれしい < ぶっ倒れるほどうれしい』と文章でうれしさの度合いを表現することは可能です。
また、顔文字を使うことで、その人の想像を寸断してしまいます。
『orz』は「落ち込んだ」とか「へこんだ」ということでしょうけど、膝をついて、へたり込むくらい落ち込んだ、ということが一目でわかりますね。
それはSNSではよい使い方かもしれませんが、サイトを構成する記事の1つとしては、つまらないものになってしまいます。
人はある程度想像することで、先を知りたいと思うこともあります。
小説がそうですよね。
文字で表現されていることを、頭の中で想像し、それがどう進むのかわくわくするので、つい先を読んでしまう。
途中で離脱者を出すというのがよくない記事の1つであり、絵文字を使うことで、そこで想像する必要がなくなり、離脱者を出してしまう可能性があるのです。
また、その顔文字を知らない人は「なんだこれ?」となって、途端にそこから意味がわからなくなり、離脱してしまうこともあるでしょう。
顔文字・絵文字は自分の気持ちを言葉だけで足りないときに補える、便利なツールではあります。
でも記事では、それがすべて文字であっても、きちんと伝わるような文章を書く努力をしなければならないと思っています。
記事は誰かに読まれるもの、相手に伝えるもの。
だからこそ、読んだ人がちゃんとその状況を想像したり、把握できるような文章にしなければならないと思います。
【ライターおやかた】