1月で700記事納品するライターさん
過去私のところで仕事をしていただいていたライターさん。
その当時はブログに記事を投稿すればSEO対策になると言われていた時代で、とにかく記事がほしかった、というのがあります。
今まで1月に300記事納品してくださっていた方が「1月700記事納品してもいいですか?」と申し出があったのです。
とにかく記事がほしかったので、本当にそれだけの数記事作成できるの?と疑問をもちつつ、お願いしてみたんですよね。
すると、きっちり納期までに700記事納品してくださるし、それを毎月きちんとしてくださっていました。
こちらとしてはありがたい存在であり、半年くらいその状態が続いていました。
しかし、クライアントさんのほうより「この記事って・・・」と指摘が入りました。
記事の整理をしていると、「あれ?この記事ってさっき見たよね」というものが次々とでてくるのだそうです。
当時はコピペチェックすらしていない状態。
慌ててその方の記事を確認すると、同じキーワードであれば、ほぼ同じ内容で、少し語尾とかが変わっているくらい。
違いを見つけるのが難しいくらい、同じような記事を量産されていたのでした。
そりゃ1月に700記事も納品できるわけだ。
もちろんライターさんに注意しましたが、この方にこのような記事作成をされては困る、と別の記事作成に移ってもらいました。
しかし、一度身についた記事作成の方法ってなかなか抜けないんでしょうね。
注意してもどうしてもパターン化しているのです。
このライターさんがどうされたかというと、体調を崩されたことをきっかけでやめられました。
一度体調が戻られて復帰したのですが、やはり万全でないということで辞められて、それからは連絡がありません。
同じようにライターの仕事をされているのかどうかはわかりません。
ただ、今コピペや記事の類似といったものが非常に厳しくなっています。
自分の記事やサイトの記事に類似したものを書く癖がついてしまっているライターさんにとっては、今はとてもやりにくい時代になっているかもしれません。
ただ、昔から著作権は存在していましたし、歌の歌詞を引用しているだけでも著作権侵害、と言われてもおかしくないのです。
いかに自分の言葉に言い換えるか、オリジナルの文章を書くことができるか、それがライターとしてやっていくために、最低限備えなければならないスキルとなっているのかもしれませんね。
紹介したライターさんも、体調不良でご自分から辞められたわけですが、もし今も続けていて、同じような記事しか書けなかったら、こちらからやめていただかなければいけなかったかもしれません。
【ライターおやかた】