自分がいないと・・・ではいけない
以前、自分で仕事は抱え込んではいけない、という記事を書きました。
このことを考えるきっかけになったことがあります。
それはクライアントさんのところのスタッフさんと話をしていたときのことです。
「もし明日私が死んでしまったらどうします?」と聞きました。
私はおそらく心の底、いや、ものすごく表面のところで「いや~おやかたさん、いなくなったら困るよ~」と言ってくれることを期待してたのだと思います。
ですが、「そうなったらそうなったで、おやかたさんの代わりにしてくれる人を探すよ」と言われて。
「ひどーい」×10回くらいは言ったように思います(笑)
クライアントさんのトップにその話をしたところ「それはひでーな」と言ってもらいましたが。
でもそのスタッフさんがいうには「だっていなくたって進めなきゃいけないから、ほかの人探すなり、誰かがやるなりしないといけないじゃない」とのこと。
そうか、仕事を回していくってそういうことなんだ、と思いました。
「私が死んでも悲しんでくれないのね!」なんて男女の関係とはわけが違います(笑)
「あなたの代わりはいないよ」とほめてもらえるとうれしいのですが、仕事としてはそれが成り立っているのかは疑問です。
その人が万が一抜けることになったとしても、ほかの人が補える体制にしていて、初めて仕事が回っている、といえるのかもしれないと思いました。
そのころの私の仕事は、私しか知らない(例えばどんなライターさんがいるか、というのもクライアントさんは知らなかったはず)という状態でした。
でもあるときから、仕事をほかの人に頼むようになって、ライターさんの把握ができている人が数人できました。
今は私が抱えているライターさんも全部オープンになって、クライアントさんともやりとりをするようになっています。
ある意味、今が健全な状態なのかなぁ、と。
突然ものすごく優秀なライターさんがやめるとなったときに、もうサイトを運営するなんて無理だ~、ってことになると、サイトの運営としてはうまくいっているとは言えないですよね。
自分で書くのもいいですが、じゃあ自分はその時間をどうひねりだすの?となります。
やはり人に頼んでいたことは人に頼んだほうがいいんですよね。
嫌なことを言えば、世の中にライターさんはたくさんいます。
でも、こちらの依頼に応じてくれるか、連絡はまめに取れるか、文章力は満足できるものか、など、いろいろで条件が絞られて、「このライターさんの代わりはいない」ということになるのです。
どちらかというと、ライターさんのほうは「自分の代わりはいっぱいいるんだ」という危機感を持ってしまう人のほうが多いかもしれません。
でも「このライターさんがいなかったらどうしよう」と思っているクライアントさんも多いはずです。
サイトを運営するということは、代わりを見つけながらでもやっていけるような体制を、常に持っておかなければいけないということかもしれません。
【ライターおやかた】