言ったはず 聞いたはず
先日父親との間に、大きな見解の相違が生じてしまいました。
父からは4月の上旬に「4月30日の月曜日やけど、法事に行けるかな?」と連絡がありました。
携帯電話からだったので、少し声が遠くシャリシャリとした通話でしたが、それはいつものこと。
そして私は、4月30日を7月30日と聞き取ってしまったのです。
「7月30日とはまたかなり先の話なのに、4月に決めるのかあ」とまず思いました。
そのため私は「まだ先のことやからその日の仕事の予定はわからんけど、都合つけるようにするわ」と言いました。
そして「また暑い時期にあるんやねえ」などという話もしました。
父はそれにはさほど反応せず「4月30日は月曜日やで」と言いました。
「まぁでもその日は休みやから」とも言っていたのを覚えています。
話はそのまま終わり、私は予定表の7月30日の月曜日に「法事」と書きこみ、そのまま忘れていたのです。
そして4月29日の夜、父から電話がありました。
「明日の電車の時間やけどな~」
そこで私は「ん?」となったのです。
「お父さん7月30日じゃなかったん?」と言うと「4月やで」とのこと。
その瞬間お互いの行き違いが発覚したわけですが、そのことについてとやかく言っているヒマはなく、私は即座に喪服の準備や、次女に何を着せるかなどでバタバタすることになりました。
幸いなことに30日はとくに予定を入れていなかったため、予定通り法事に参列することができました。
待ち合わせをした駅で、父と話をしました。
父は老化もあって滑舌が悪くなり、モゴモゴと話すことが増えています。
そして耳も遠くなり、こちらの言ったことが伝わっていないこともあります。
私が「えらい暑いときにするんやね~」「まだまだ時間があるね」と言ったことは、父にしっかり伝わっていなかったようでした。
父の滑舌の悪さと、私の聞き取りの悪さが奇跡のマイナスコラボを起こしてしまったのですね。
また4月30日と7月30日がどちらも月曜日だったため、そこでの食い違いも発見できなかったのです。
もし父がメールを使えていたら、私が確認で7月30日と文章にした時点で分かったでしょうが、父は携帯電話で電話することしかできません。
今回はたまたま私のほうに予定がなく法事に出席できましたが、このようなことが仕事であるととても怖いなぁと感じました。
双方の思い込みでこうなってしまった今回ですが、私がこの先一緒に仕事をするクライアントさんが年配の方だったり、電話だけでやりとりをするところだったりする可能性もあります。
日程や待ち合わせ時間などは、念には念を入れ、しつこいくらいに確認しておくことが大切だなと思いました。
今回でいうと「今は4月やから、7月というと3ヶ月先のことなんやね」などといった、具体的な数字を入れて確認することも必要だったかなと思います。
そばで聞いていた子どもたちもあっけにとられていた今回の騒動、とっても焦りましたが、勉強にもなりました。
こういった行き違いを、在宅ワークの現場でもなくしていけたらな、と強く思った私なのでした。
【macky215】