新聞は最高のお手本
記事を書くときに「なにかお手本はないですか」と聞かれることがあります。
私が記事についての手ほどきを受けた人には「新聞が最高のお手本」と教わりました。
その話がでたのは、以前私がテープ起こしをしていた、という話をしていたとき。
そのときに、『記者ハンドブック』というものを買わされた、と文句を言ってました。
ですが、「とてもいいものを持っているじゃないですか」と言われまして。
その方によると、新聞は誰もが読んでわかるように書かれていて、そのためのルールブックなんだから、それに書いてあることが正しい記事の書き方なんだよ、と。
そのときに「新聞とってるんだったら読みなよ。あれほどお手本になる記事はない」と言われたのですが、どうしても新聞を読む気にはなれなくて。
でもどうして読む気になれないか、というと、興味がない記事が多いからと思います。
たまに新聞を見ることもあるのですが、見出しとかで興味の惹かれる記事は読みます。
ということは、その見出しの付け方は大正解ということですよね。
そういう視点で新聞を読んでみるのもいいのかな、と思います。
本当は社説とかを読んで、そういう興味のないことを、いかにわかりやすく書いているか、という勉強をするべきなんでしょうけど。
先ほどでてきた『記者ハンドブック』ですが、これが記事を書くという視点で見ると、結構役にたつんです。
よく記事を書く上で『文字を開く』とか『文字を閉じる』ということが問題になるのですが、これも本来は『記者ハンドブック』に基づくものだそうです。
しかし、本にはものすごくわかりにくいルールしか書いていないので、実際に使う言葉が開く文字なのか、閉じる文字なのかは、よっぽどネットで調べたほうがわかりやすいです。
ですが、句読点の打ち方、間違いやすい用語の使い方、「じ・ぢ」「ず・づ」の使い分けといったことも、いろいろと書いてあるのです。
間違ったカタカナ表記とかも書いてあるので、「なるほど~」と思いながらつい見入ってしまうのです。
これを頭に叩き込むのは難しいと思うので、困ったときに手元においておくのはいいでしょうね。
新聞は堅い記事も、コラムのようなやわらかい記事もある、記事を書くものとしては、参考になるものが、一堂に会しているわけですから、あれこれ参考になる本を探し回るよりずっといいかもしれませんね。
新聞も興味のない内容ほど読んでみて、わかりやすかったら、どうしてわかりやすかったんだろう、という視点で考えてみるというのもいいかもしれませんね。
【ライターおやかた】