差し戻す側の苦労
ライターとクライアントさんとの間には、しばしば差し戻しが発生します。
私は仕事によりライター側だったり、ライターさんとクライアントさんの間のチェッカーだったりしますが、しばしばこの差し戻しを目にします。
ライターとしての立場のときは、差し戻しがあるとどきっとします。
至らないところがあったのかな、どの部分だろう?と、瞬時にいろいろ思いめぐらせたりして(笑)
その都度どうして差し戻しがあったのか、どこが足りなかったのか指示がありますので、それにしたがって修正することになりますね。
先日何度も原稿の差し戻しがあり作業しているうちに、作業する側も大変だけど、差し戻しする側も大変だよなあ~としみじみ感じました。
差し戻しの内容にもよりますが、やりとりをする手間やめんどくささを考えたら、はっきりいって編集する人が自分でやってしまったほうが早いと思われる内容もたくさんあったからです。
おそらくこれは、そうする方が絶対に早いです。
でもクライアントさんは、辛抱強く差し戻しをしてくださいます。
そしてどこが至らなかったのか、どこをどう直せばよかったのか、ていねいに教えてくれるのです。
クライアントさんが自分で直すとその案件はすぐに完成しますが、その後またライターさんが同じことをする可能性があります。
ですから、ライターさんを育てる作業が差し戻しなのだ、ということなんだと思いますね。
いままでたくさんのクライアントさんと仕事をしてきましたが、この差し戻しに関しては考え方がさまざまだなという印象です。
やりとりが大変なので、差し戻しは1回だけですっていうクライアントさんもありました。
そして差し戻しが1回で終わらないライターさんとは仕事をしないとおっしゃっていました。
そこでは、一度差し戻しをした後の原稿は二度目の差し戻しをせず、クライアントさんが自分で直して納品するという方法をとっていましたね。
それとは逆に、何度でも差し戻しをしてやりとりしてくださるところもあります。
やりとりがとても大変ですが、その手間をかけてライターさんを教育しようという思いが見えますよね。
ライター側からすると、細かいこと何度も言ってくるうるさいクライアントさんかもしれませんが、教育してくれているのだという視点で見ると、感謝しかないなあと思います。
差し戻された原稿をチェックするほうも、けっこうなエネルギーを使ってみてくれているのだということがよくわかった今回の経験。
なるべく差し戻しのないよう、さらにいい文章を書いていかないといけないなあと思った次第なのでした。
【macky215】