「ですます調」の文章とは?
記事を書くときに、クライアントさんから依頼されること、もしくはこちらから聞いておいたほうがいいことの1つに「文末はどうしますか?」ということがあります。
「フランクな口調でいいですよ」という場合もありますが「ですます調でお願いします」ということも多いです。
「ですます調」、これが初心者ライターには意外とくせもののようで。
「語尾を『です』か『ます』にすればいいんでしょ?」と簡単に考えがちですが、実はそれだけでは読みにくい文章になってしまうのです。
例えば
『私はライターです。
私の得意分野はダイエットです。
ダイエットのことならいくらでも書けます。
今まで100本くらいの記事を書いてます。
ライターは私の適職だと思ってます。』
全部『です』と『ます』で文末をそろえているんですけど、読んでいてなんかリズムが悪いと思いませんか?
『です』『ます』が連続しているために、1文1文がぶつぶつ切れてしまっていて、次の文へのつながりがないんです。
じゃあ『です』『ます』以外に使う文末で、『ですます調』にするにはどうすればいいか。
考えたらいろいろあるんですよね。
「~でしょう」「~してくださいね」「~みませんか」といったものも取り入れるのもいいでしょう。
すると
『私はライターです。
私の得意分野はダイエットと思います。
ダイエットのことならいくらでも書けるでしょう。
今まで100本くらいの記事を書いています。
ライターは私の適職です。』
と、語尾を交互に『です』『ます』『でしょう』使うだけOKですか?と言われることも。
でも読んでみて、まだ次の文章へ流れるような感じはないですね。
接続詞を全く使わずに文章を流れるようにしようとすると、箇条書きのような文章になってしまうのです。
なので、
『私はライターです。
得意分野はダイエットだと思っています。
よって、ダイエットの記事ならいくらでも書けると自負しています。
その証拠に、今までに100本もの記事を書いているのです。
このことからも、ライターは私の適職と言えるでしょう。』
これでぐっと前の文章と次の文章がつながりができたように思いませんか?
「2行目と3行目に『ます』が続いているじゃないか」と思われるかもしれませんが、接続詞を入れることによって、同じ語尾が続いても気になりにくくなります。
接続詞を入れるために、途中の言葉を変える必要もでてきたり、語尾を『です』から『ます』に変えるために主語を変えることもあります。
『私の母はライターです』
↓
『私にはライターの母がいます』
ただ、語尾が『ですます』になるようにだけ気をつけて記事を書いていると、後で読んだときに『です』『ます』が続いていることがあります。
こういう記事は声に出して読むと特にわかりますね。
「記事が読みにくい」「記事にリズムがない」と言われてしまうことが多い人は、一度文末が単調になっていないか見直してみるといいかもしれませんね。
文末、接続詞に気をつけるだけで、文章はぐっと変わってくると思っています。
【ライターおやかた】