記事はいくらで書くのが相場?
記事を書いてもらうよう依頼する立場ではありますが、元々ライターだったこともあり、また今世間ではどのような依頼があるのかな、と探ることも兼ねて、クラウドソーシングのライター募集をのぞくことがしばしばあります。
私はライターといっても、調べてまとめ記事を書く、キュレーションのような記事は苦手です。
もちろん書くことはできるのですが、さまざまな資料を読んで、その記事を頭にたたきこみ、それを自分の言葉に書き換えないと書けないので、すごく時間がかかるのです。
キュレーション記事のほうが単価は高いので、時間がかかっても十分な単価設定にしてあるとは思います。
しかしその時間をかける、というのがどうも苦手なのです。
それよりは単価がいくら安くても、ブログ記事や、日常の事なんでも書いて大丈夫、という記事を書くほうが性にあっています。
しかし、最近このような類の仕事はかなり単価が低い傾向があるのです。
300文字で10円とかなんですよね。
30円とかで出ていたとしても、500文字ならまだいいほうで、1000文字でも30円ということがよくあります。
いくら自由な内容でよいとはいえ、1000文字書くのは結構時間や考えが必要です。
時給で考えると、やはり800円くらいはないとやってられない、と思います。
すると500文字くらいでも8~10分はかかりますので、6~8記事というところですから、1記事100円はほしい、というところです。
でも今そのような記事募集を探すのは皆無といってもよいくらい。
私のところで自由な記事が必要な時期があり、そのときに単価100円で募集を出すとかなりたくさんの応募があったことを考えると、世間がこのような相場だったので、かなり単価の高い案件だったんだな、ということがよくわかります。
しかし、この業界の風潮として、文字数を多く必要とし、自由な内容というよりはある程度専門的な内容だったり、あることにこだわった内容であったり、なんでもよしは敬遠されている傾向です。
それを考えると、自由な内容の記事の需要が減って、単価もどんどん下がっているんでしょうね。
そういう私のところも需要がなくなったため、自由な記事の募集を辞めた途端に、ライター確保に苦労する、という事態になっているわけですが。
単価の高いほうに飛びつきたくなる、でも単価の高いばっかりに書くことに時間がかかってしまうから、そんなくらいなら10円でも1000記事書けば1万円でしょ!という考えに走ってしまう、というライター心理は、私は痛いくらいに気持ちがわかってしまいます。
【ライターおやかた】