その道のスペシャリスト
私がまだ今のクライアントさんとお仕事を始めたばかりのころ。
システム的なトラブルがあって、「〇〇にログインできません!」「〇〇の画面が表示されません!」というと数分後には「解決しました」と返事が返ってきていました。
てっきりそういうものは、サーバー会社に連絡をして、すごく待たされて解決するものと思っていたので、「すごく早いですよね」というと、「うちには職人がいるんです」と言われたことがあります。
そのときは『職人』と言われてピンとこなかったのですが、仕事を続けていくうち、そして会社訪問をさせていただいて、「なるほど、職人だ」と納得した覚えがあります。
私は今そのお仕事を少し離れているんですけど、会社訪問をした際にはその仕事のことを真っ先に話し合い、その職人さんから「こうしていきたいんだけど、ライターさんにはこういうこと頼めるの?」といった提案がされます。
正直私はそういう分析とか、プログラミングといったことはさっぱりなので、そのあたりの詳しい話は聞いたことがないのですが、話す内容を聞くと「職人」というのがぴったりだったように思います。
私が仕事を手伝ってもらっている人にも「職人」はいます。
「職人」とか「プロ」という言葉はあまりぴたりと当てはまってない気がするのですが。
どういうことがすごいのかというと、チェック力がすごいのです。
何千とあるものを丁寧にチェックして、間違っているところをしっかりと見つけてくれるのです。
「ここが違います」と言われて「え?どこが違うの」と思うようなもの(半角スペースが入っているかいないか、とか)まで見つけてくれます。
そのチェック力はクライアントさんも驚いていて、信頼も厚いです。
なにか新しいことがあったときに「〇〇さんにお願いしてみようかと思いますが」というと「〇〇さんならこちらも安心」といった話をいただけます。
クライアントさんから「いつも細かいところまで見つけていただいてありがとうございます、」と言われるので、「まるで重箱の隅々までつついている嫌な人みたい」とその人は嘆いていますが、もちろん誉め言葉です。
クライアントさんから「これからはもう記事が書けないとうちでは仕事なくなっていくよ」と言われているのですが、こういう人に負けないものを持っていると、記事を書く以外の仕事も依頼されるのかな、と思います。
もちろんその人も最初からチェック力を見込んでお仕事をお願いしたわけではありません。
うちの仕事をやっていくうちに、いろいろと気が付いてくれることが多いので、クライアントさんに「この人にチェック専門でやってもらってはどうか」と提案した次第です。
なので、自分が気になる、ということを報酬とか抜きにして続けていると、その道のプロとなって、仕事として成り立つというパターンもあるのかな、と思います。
【ライターおやかた】