無駄な時間か、有効な時間か
私も人間、病気をすることもあります。
むしろ人よりよく病気にかかっているような気がします。
たいていの場合は「なんか調子が悪い」という程度なので、薬を飲みながら仕事をしているのですが、インフルエンザのような場合は別です。
さすがに熱が出て、体がだるい状態では仕事になりません。
言える人には「インフルエンザなんで・・・」といって仕事をセーブさせてもらうのですが、大概のライターさんには伝えることはありません。
「インフルエンザなんで」「じゃあ納品やめておきますね」とはなかなかならないですし、そのあとの作業に支障もでますしね。
でもそんなにバリバリは働けない。
ので、薬を飲んで熱が下がっているうちとか、10分ならがんばれる、といったときにどうしてもやらなければいけないものだけやってしまいます。
それでなんとかなるのですが、そのときにふと思ってしまうのです。
普段忙しくしているのだけど、病気のときに最低限のことをやれば大丈夫ということは、普段は何に時間を費やしているのだろう、と。
別に遊んでいたり、ぼーっとしたりしているつもりはありません。
なにかやっているうちに、「あ、もうこんな時間」と毎日なっているのです。
ということは、自分が毎日忙しいのは単なる勘違いで、実は無駄に時間を過ごしているのかな、と。
でも、クライアントさんによく言われているのは、「おやかたさんは手をあけておいてほしい」ということです。
ライターとしてバリバリやっていたりすると、なにかやろうとするときに「時間がないのですみません」ということになってしまうからです。
じゃあ普段はなにをしているかというと、「ここの部分はうまく動いているかな」と見回りのようなこととか「ここは私が説明したがいいかな」ということに手出したりしているように思います。
言い方が合っているかわかりませんが私が動くといろんなことが動くことも多いのです。
というと、すべてを私が回しているかのようですが、そうではなくて、私が気になったこととかを質問すると、それが問題点となって、解決しなければならない事項になって、そのためにどうするかと動き出すということです。
つまり病気のときなど、私がなにも言わなければ言ってこられることも少ないので、仕事が最小限で済んでいるということなわけです。
打ち合わせとかをお願いされても、数日後でも大丈夫な案件だったりすることも多くて。
じゃあなにも言わなければ仕事しなくて済むじゃん、となってしまいそうですが、もしそうしてしまったら小さな問題点がどんどん大きくなって、取り返しがつかないことまで発展したら、仕事を失う可能性だってあります。
なにより自分の性格上、気になって重箱の隅をつついてしまうんですよね。
また、ボーッとはてなブックマークを流し読みしながらも、記事のネタや、なにか自分に取り入れることはないかな、と思いながら見ていたりもします。
その中からなにかいいシステムとか思いつくヒントがあるかもしれませんしね。
なので、必要最小限以外のことをやっている時間、実は後につながるとっても有効な時間なんだと思います。
1分1秒無駄にせずに時間を過ごすことも大事かもしれませんが、どうにでも動かせる流動的な時間、というのも仕事中には必要なのかもしれませんね。
【ライターおやかた】