サイトに愛情が持てているか?
ライターの仕事をやっている人は、DeNAの問題はやはり無視できないものだったと思います。
かなりのライターさんが関わっていたと思われるので、実際記事を書いていたというライターさんもいたのではないのでしょうか?
結果としてサイトの再構築は難しい、ということになって、閉鎖を余儀なくされましたよね。
ということは、あのサイトで記事を書くように依頼されていたライターさんたちは、仕事を失ったということです。
「あんな記事書くから、自業自得だよ」と思う方もいるかもしれません。
私はあのサイトの読者ではなかったので、どのような記事だったかはニュースになっているようなものしか知りません。
しかし、ほとんどの記事はちゃんとした記事だったのではないか、と思っているのです。
かつ、「肩こりは幽霊の仕業」と誰もがまゆをひそめるような記事だって、書いたほうからすると、そのようなことをちゃんと書いているサイトを参考に、大真面目に書いたのかもしれません。
ではなにが問題だったのか。
それはサイトを作る人が、どのようなサイトにしたいか、ということを、真剣に考えていたか、ということだと思います。
ただキーワードが入った記事をどんどん更新すればよし、ということであった可能性が高く、そのような運営であれば、どんどん入稿される記事に全く目を通していなかったかもしれません。
でも、そのサイトに愛を持って運営していれば、自分の方向性と違う記事があれば、ライターさんに修正を依頼したでしょうし、ライターさんに依頼した時点で「このような方向性で」という指示もできたでしょう。
サイトを読んでくれる人がいる、その人にどのような情報を届けたいか、という信念があれば、このようなことは起こらなかったのではないでしょうか。
ライターとして、あれこれ注文がつくのは多少やりにくいこともあります。
もちろん嘘を書け、というのは問題外ですが、このサイトはこのような方向性で行くんだ、という信念のものによる依頼であれば、そのクライアントさんはサイトに愛をもって真剣に取り組んでいるのだと思います。
そのようなサイトの記事を書けるというのはある意味幸せなことでないかな、と思います。
自分の記事がいったいどのようなサイトで使われているのかわからない、というのはやりがいにつながりにくいと思います。
必ず使用するサイトが教えてもらえるわけではないですが、もし教えてもらえるようであれば、いったい自分がどのようなサイトの記事を書いているかを知ることも、モチベーションのあがる1つになると思いますよ。
【ライターおやかた】