自分はできてなくても言わなきゃいけない
私は苦手なタイプがいます。
それは自分ができないことを棚に上げて言う人。
分かりやすく言えば「私には夜おやつ食べたらいかんっていうのに、お母さん夜ポテチ食べてるやん!」ってやつですね。
親となったので、自分はできていなくても、子供に注意をしなければいけない立場になってしまいました。
「目が悪くなるからこれ以上ゲーム(タブレット)はだめ!」といってやめさせているけど、寝る前までスマホを見ている私を、子供はどう思って見ているんでしょうね。
子供にはしつけだから、と思って言ってますが、日常では「私もできてないしな」と思って呑み込むことが多々あります。
日常ということは仕事上も含まれているわけで。
なので、ライターさんができてないことがあっても「私も間違うこともあるもんなぁ」と思って、注意できないこともありました。
そのときにクライアントさんに「言わなきゃいけないことは言わなきゃだめでしょ」とお叱りを受けたわけです。
会社でもそうですよね。
できてない上司ほど部下に「やれ」と言う。
「じゃあ自分がやってみろよ」と思っている話はよく聞くことです。
でも、自分ができないことはほかの人もできなくてもいい、としていたら、仕事って回らないですよね。
仕事の場合は自分ができるかできないか、というのは別問題で、仕事を回してくためには自分はどう動き、どういうことを言うべきかを考えなければいけない、ということだと思います。
注意をせずに放置すれば、小さなことだったのがいつか大きな問題になって、仕事自体がなくなってしまうかもしれません。
できている人しか注意をしてはいけない、ということになるなら、上司になる人は聖者であらねばならなくなってしまいますよね。
「悪い記事が積み重なると、サイト全体が悪い印象となってしまって、そのサイト存続の危機になってしまう。
だから、悪いのがたった1人でも、よくしてもらう努力をしてもらわないといけない。」
これはクライアントさんにいつも言われていること。
昔、金八先生で「腐ったみかんが1個でもあると、全体に広がってしまう」と言われて「生徒は腐ったみかんじゃない!」という感動的なシーンがありましたが。
でも、サイトの世界では腐ったミカンの記事は入れてはいけないわけで。
いい加減な記事とか、もしコピペの記事でもあろうもんなら、がくんとサイトの評価が落ちてしまうんですよね。
そういう点では、何度でも「コピペは絶対にしないでください」と言わなければいけないし、文章が悪いときは何度でも書き直してもらわなければいけない。
「あー、こういう言い間違いするよね~」と共感して済ませてはいけない、ということなんでしょう。
でもやはり自分ができていないことを人に注意するのは苦手です。
たぶん自分ができていない人から言われたらムカッとするから、自分もムカッと思われているんだろうな、と考えてしまうのです。
相手が自分ができていないということを知られてなかったとしてもね。
苦手だなぁ、と思いながらも、日々サイトをよくするために奔走しています。
【ライターおやかた】