働く母の罪悪感
フルタイムで在宅ワークをするようになって数年、最近になってようやく薄れてきた罪悪感があります。
それは、市販のお惣菜を家族に出すこと。
家にいるのだから出来合いのおかずではなく、簡単なものでもいいから自分で作らなくてはならぬと、頭のどこかで思っていました。
しかし最近では、夕方に子どもの習い事送迎などで出かけたときには、そのままスーパーに寄っておかずを買ったり、テイクアウトしたりするようになっています。
おかずだけを買って家で白いご飯を炊くこともあれば、お寿司や焼きそばなどの主食まですべてお惣菜にしちゃうこともありますね。
家で作ったほうが安く上がるのは確かなのですが、時間と手間・片付けなどトータルで考えたとき、お惣菜を買うほうに軍配が上がるんです。
この罪悪感に慣れるのに、とても長い時間がかかりました。
無添加にこだわっているわけでもないし、1日にこれだけしか食費を使わないと厳密に決めているわけでもないのに、どうしてお惣菜を買うことが後ろめたいのかな?と考えてみました。
それはやはり自分の母が、出来合いのお惣菜を嫌う姿を見ていたから、というのが大きいと思いますね。
母は決してお料理上手ではなく、レパートリーもあまり持っていませんでしたが、それでも毎日何かしら作って食卓に並べていました。
そして市販のお惣菜を見て「こんなもん食べてたら病気になるわ」などと言っていたことが、子ども心に刷り込まれているのでしょう。
その呪縛から逃れるのはなかなか大変でしたが、最近ではもう自分の精神状態を保つ方が大事!私が笑っていることが大事!と思うようになりましたので、もういいことにしました。
娘たちや夫に「お惣菜の晩ご飯てどうよ?」などと確認したこともないですが、おそらく私の機嫌がよければ全てよしと思っているかなと。
もしかしたらおばあちゃんの手作りごはんを毎日食べていた夫は、お惣菜をときにパックのまま出す私のこと苦々しく思っているかもしれません。
そのため最近では、事前に「今日はお惣菜を買ってこようか?それとも自分で会社帰りに好きなもの食べてくる?」などと聞くようにしています。
そこで「買ってきて」と言われたら、もう何の迷いもなくお惣菜にしますね。
最近ではお惣菜の味もよくなり、コンビニに並んでいるおかずも美味しくて、娘とコンビニに行くと必ず買ってくれといわれるお惣菜があったりもします。
働くお母さんの中にはお惣菜を買う呪縛に囚われてる人もたくさんいると思いますが、何より大事なのはお母さんが笑っていることだと思います。
ご飯のことで笑顔になれない、疲れた体にムチ打って作っているというのであれば、週に何回かお惣菜にしちゃってもいいんじゃないでしょうか。
母とは時代が違いますし「私は私!」と割り切ることで、ずいぶん楽になれたように思います♪
【macky215】