我が子とよその子 教えることの難しさ
私は6~7年ほど在宅ワークを続けていますが、2年ほど前から長女にも文章の書き方などを教えています。
そして彼女が高校生になってからは、外でアルバイトをするのではなく、自宅で細々とですが文章を書くお仕事もさせていただくようになりました。
娘のお友達とはママさんを含め親子で付き合っており、ランチした時などには「アルバイトどうしてるの?」という話になったりします。
気心の知れたママだけには「私の仕事と同じようなことしてるよ」と説明しています。
するとたいていのママは「それめっちゃいい!もし空きががあったら紹介してよ」などと言います。
「わかった~」などとその場はお返事するのですが、もし実際にそのお友達に在宅ワークを紹介するとなったらどうなるんだろう?と考えてみました。
自分の子どもなら自宅で作業していますので、わからないことがあったらすぐに教えることができます。
やはり彼女たちは大人ではありませんから、1つのことを何度も聞いてきたり、教えても違う解釈をしていたりと、スムーズにいかないことも。
そんなとき自分の子なら、これまでの経験から状況に会わせてアメやムチを使い分けながらビシビシ指導できるのですが、お友達となるとそうもいきません。
まず物理的に近くにいることができないので、その子が疑問に思ったことをダイレクトに聞いてもらうことができません。
それに研修をしたとしても、私が教えたいと思ったことを限られた時間内にすべて伝えきることは難しいと思います。
あと「子どもの友達だから」という気持ちから大目にみてしまい、我が子にはびしっというところを半分くらいの熱量でしか指摘できないかもしれません。
それにママのことが頭よぎって「mackyさんめっちゃ厳しいよね」などと思われないかも気になりますね~(笑)
あとライターを始めたばかりとなると、やはりすぐにクライアントさんの求めにバッチリ沿うものができあがるわけではありません。
そんな場合、私が間に入って何度も校正することになると思いますが、そのやりとりひとつひとつに、ナイーブなお子さんなら傷ついてしまいそう。
やはり若い子は、納品物をよくするための指摘なのに、まるで人格を否定されているように聞こえてしまうところがあるようです。
そんなことを考えると「気軽に知り合いに仕事を教えたりできないな」と思ってしまう自分がいます。
仮に自分が「この人いんじゃない?」と思ってスカウトするとしても、果たしてその人がクライアントさんのニーズに合ったお仕事をしてくれるかどうか、私にもわかりません。
そう思うと、そんな人材を見つけてくるというのは、とても大変なのではないかなと思うわけです。
おやかたさんは、まさにこのお仕事をされています。
もちろん私のように娘やその友達をスカウトするというわけではないと思いますが、クライアントさんの求めに合った人材というのは、なかなか発掘するのは容易ではないと、しみじみ想像できます。
ちなみに冒頭のお友達は、結局は時間的な余裕がないということで、冬休みに短期の郵便局のアルバイトをして、1年分の遊ぶお金を貯めることにしたようでした。
なので、娘のお友達に文章の指導をすることはなくなりました。
正直なところ、そうしなくて済むのでちょっとほっとした部分はあります。
やはり仕事関係は、しがらみのない間柄の人を指導したりスカウトしたりするのが、もっとも気楽なんじゃないかと、この一件で感じた私なのでした。
【macky215】