在宅ワークにおける「いい感じ」って?
たまに、クライアントさんからこちらに対する仕事への指示がふんわりしていることがあります。
「いい感じに仕上げておいてください」という指示をもらったことがありますが、これがなかなか困りました。
やりとりから、この人が求めている「いい感じ」はだいたいこんなイメージだろうなというざっくりした像は持っていましたが、やはり細かいところになってくると「いい感じ」だけでわからないことがあります。
販促物の原稿を手がけていたときの話ですが、私にとって初めての入稿で、1回目だけはいろいろお聞きすると思いますがよろしくお願いしますね、と念をおしていました。
ですが面倒くさくなったのか、どたんばで「適当に入稿してください」と投げられてしまって。
クライアントさんが年末の帰省中で連絡がつかないため、担当ではない他のスタッフさんとやりとりをしながら「こんな感じでいいかな…どうだろう…」と悩みながらなんとか入稿を済ませました。
その適当な感じはもちろんいい側面もあって、細かいことをいわれないのである程度自分の裁量で仕事できてラクだったのですが、やはり細かく詰めなければならない部分に関して、指示がアバウトなのは困りましたね。
原稿のチェックなども時間が経ってから一気にするタイプだったため、ずいぶん経ってから「この記事書き直して欲しいんですよね」などと言われて「どれ~!」ということも。
そういうことが続くと、こういっためんどうくさがり屋でアバウトなタイプの場合は、仕事をする際に「見本をください」というのが効果的なんだなとわかってきました。
印刷物なら、前回や前々回の見本をもらっておくのです。
そうすることで何となくイメージが掴めますし、細かい部分も以前のものをなぞっておけばほぼ大丈夫だと。
アバウトな性格の場合、質問をしてもその返答がまたアバウトだったりしますので(笑)
いろんなタイプのクライアントさんがいますが、私の場合はやはり、アバウトなタイプは戸惑ってしまうことが多いですね。
細かすぎるのも大変ですが、両者を天秤にかけた場合、僅差ですが細かすぎる方でお願いしたいです。
もっとも困ったのは、アバウトなのにもかかわらず、クライアントさんの頭の中にはっきりとしたイメージがある場合。
「なんか違うんですよね~」といいながらも、どこが違うのか聞いたら「いい感じでお願いしたいんですよね~」と。
まさにアーティスト、感覚で生きている人なのでしょうね。
もうそんな時は「私に頼まないで、自分でやったらどうですか?」と口から出かかったことも(笑)
あまりにも自分の感性を大事にしたい場合、どれだけ感性が似ている人を探したとしても、完璧に一致する人はいません。
それを求められすぎると困ってしまいます。
ですからフィーリングが合うかどうかよりも、決まった形を大事にするクライアントさんとの方が、仕事がやりやすいなと感じている私。
そのあたりも、仕事を始める前のやりとりから感じ取れるように、そっとアンテナを張っておきたいなと思っています。
【macky215】