『体験談』+『肩書き』で引き込まれる
昨日、がん検診のクーポンをもらいに市役所へ行ったら、受付にでてきたのがどうも見覚えのある人。
「〇〇さん?」
「そうです~。おひさしぶりです~。」
子供が小さいころにお世話になった保健士さんでした。
私が一番子育てで悩んでいたときに相談に乗ってもらった保健士さんで、月に一度くらいは泣きながら市役所にかけこんで、話を聞いてもらっていた気がします。
担当が変わるとなったときは、とても不安になったものです。
子供も大きくなり相談事も減ったので、市役所に相談に行く機会も減っていたのですが、担当がまたうちの地域に戻ったとのこと。
あまりに久しぶりだったことと、前から気の合う保健士さんだったので、ついつい長話に。
本当は時間がなかったのですが、ついつい1時間ほど話してしまいました。
なぜこの人とはこんなに話が伸びてしまうんだろう、と思ったら、その人は「うちはね~」と自分の話が入るんです。
私が「うちの子供がこういうことがあって」と相談すると「うちもそうだったのよ。でも小学校あがったらなくなったわよ」と言ってくれます。
だいたいそうですが、先輩ママさんの言葉って説得力ありますよね。
それに加えて保健士さんですから、多くの子供さんを見てきていて、そのときの対応などもたくさん聞いて、エピソードは山ほどもっているわけです。
保健士さんの中には「そうですか」「つらかったんですね」といいながら話を聞いてくれる方もいます。
話を聞いてもらっただけでもすっとした、ということもありますが、私は結構答えを求めるタイプ。
なので、先輩ママであり、保健士というプロであるこの人に、いろいろ質問をしたくなってしまうのです。
前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、これって記事でも同じだよね、と思ったのです。
読みたくなる記事ってどういうものだろう、と考えたときに、やはり体験談に基づくものって説得力があります。
でも正直なところ、体験談っていくらでも作れるところがあって、あの「ペニオク問題」もあったように、使ってないものも「使ってよかったよ~」と書けてしまいます。
そこで「私はこの分野でのプロですよ」という肩書きがあると、ぐっと信用度が増すのだと思います。
私の場合だったら「先輩ママ」というのに「保健士」という肩書きがプラスされたので、ぐっと入ってきやすかったのかな、と思います。
栄養のことについて書いている記事に「栄養士監修」なんて書いてあったら、「本当かも」と信頼度がアップするするでしょう。
車の記事に「メカニックが書いた車の裏側」というタイトルだったら、深い内容の記事が読めそうな気がしませんか?
もちろんプロフィールを偽るのはよくないですが、もし自分が生かせる肩書きというものを持っているのであれば、それを存分に生かすというのもよいかもしれません。
免許的なものでなくても「年間100本は映画を見る私の選ぶベスト3」というのでも、いいものを紹介してくれてそう!と思いますよね。
じゃあ引き付けようと思ってあまり映画も見ないのに「毎日映画を見てます」と書くと、いつかはボロがでてしまいます。
なので、記事の気をひくためだけに経歴を偽るのはやめておきましょうね。
自分がこの分野にいかに精通しているか、いかに好きか、ということを入れることで、記事を読んでもらう入り口になって、引き付ける記事にもなるのかな、と思います。
【ライターおやかた】