攻めた記事はどきどきする
今ニュース記事の校正に携わっています。
今までニュース記事って書いたこともなかったし、どんなものかわかっていなかったのですが、半年以上携わってきて、なるほど、と思うこともでてきました。
ニュースっていうくらいですから、ある程度その時に旬な話題でなければいけません。
そして自分は興味なくても、世の中の人が興味あるというものであれば、とりあげなければいけない、というのもあります。
そのジャンル全体が好き、という人であれば、あまり苦じゃないことと思うのですが。
私は校正のほうなので、そういうネタのピックアップについてはライターさんにおまかせしています。
問題は記事の内容です。
ニュースになっていることを伝えるだけでは、ただの引用文になってしまいます。
こういうニュース記事となると、多少キャッチーなタイトルや、少し攻めた文章をいれたほうがよかったりします。
万人受けするというよりも、このライター、おもしろい見方しているな、といった文章があったほうがよかったりします。
ですが、あまり攻めすぎると炎上の元です。
その境目がとてもどきどきするのです。
一度ちょっと面白みをもたせるために「我々庶民は~」という書き方をしたときに、クライアントさんから「読んでる全員を庶民ひとくくりにするのはどうかな」と指摘をされ、確かに、と思ったこともあります。
こうやって興味をひくような文章を読み手が面白いと思うか、不愉快と思うか、結構きわどいと思っています。
そして攻めたときには特に「筆者としては」というのを入れています。
自分の意見、としつつも、こう思う人も多いだろう、ということを書くようにしています。
いくら攻めるといっても「この商品は嫌いだ~!」とまでは書きません。
「前のこのデザインが気に入っていたのに、変わってしまったのが筆者的には残念」
くらいにとどめます。
筆者の意見を入れたほうが、グッとオリジナルな記事になるし、ほかのサイトにはない視点を入れられるので、興味を引き付けるには入れるほうがよかったりします。
またニュース記事の場合、興味を引くためにはまだ「本当なの?」という話題を取り上げることもあります。
そのときには限定の言い方にならないように気を付けています。
「〇〇発売!」とすると、「あのサイトでは発売するって言ってたじゃないか」となってしまうのですが「〇〇発売!?」とするだけで、本当に発売されるのかどうか、わからない、というのが伝わりますよね。
最近このようなテクニックが少しずつわかってきたので、ちょっと攻めた記事を書けるようになりました。
しかしクライアントさんに渡してOKが出るまではかなりどきどきします。
「これはいいすぎじゃないですか?」と言われたら、やはり攻めすぎた、と思うし、「この切り口いいですね!」と言われれば、ここまで突っ込んだ言い方をしてもOKなんだ、と思うし。
たぶん攻めた記事というのは苦手なんですが、勉強になります!
【ライターおやかた】