三つ子の魂100までというけれど
作家さんは元々本をよく読んでいた、といいますよね。
芸人の又吉さんはよく知られていると思いますが、本好き芸人として話題だったことから、「本を書いてみない?」という話になって、芥川賞を取るような本を書いちゃった、というわけです。
作家さんになったきっかけの話を聞くと「ある作家さんの本を読んで衝撃を受けた」というものが多いように思います。
本を読んでいくうちに、人の心を動かすような言葉や言い回し、ストーリーの展開などが自然と身につくんでしょうね。
クライアントさんも同様、話を聞いていると、結構本を読んでいるという話を聞きます。
私はというと・・・ここ20年くらい本を読んでいないように思います。
「活字は嫌いだよ」とか「本より漫画」というわけではありません。
私の家庭はかなりの読書好きで、本棚の重みで2階が崩れるのではないか、というくらい本のある家です。
それでも足りず、母と姉は月に何回か図書館で本を借りて読み漁っています。
そんな家庭だったので、私も小さいころから本を読むことは当たり前で。
「漫画は自分のお小遣いで。本だったらいくらでも買ってあげる」と言われて育ったものです。
小学校のときは、図書館の「世界文学全集」のようなものを、どちらが先に読み終わるか、と友達と競争したりもしていました。
ではなぜ本を読まなくなってしまったか。
まずは受験も関係していると思います。
受験勉強に時間がとられて、本を読む時間がなくなった、ということもあります。
あとは漫画のほうがおもしろくなってきた、ということもありますよね。
でも今はときどき読みたくなります。
それでも読まない理由は、私の本を読むスタイルにあると思います。
とにかく一気に最後まで読まないと、気になってなにも手につかなくなってしまうのです。
なので、徹夜してでも(というか気になって寝れない)読んでしまいたくなります。
しかも私が今読みたいと思っているのは村上春樹のような大作。
2日で読めるかしら、でも2日なにもしないわけにはいかないもんね、という現実もあり、読むのをあきらめているところもあるのです。
でも、今こういう記事の仕事に携わっていたり、ときには校正のようなこともできているのは、小学生のころに読み漁っていたことの蓄積が生きているのかな、と思います。
おそらく心底文章を読むのが嫌いだったら、人の記事とかも読むのが苦痛なんでしょうから、基本嫌いではないのだと思います。
人生死ぬまで勉強、といいますから、本当は今も勉強のためにある程度本を読んだりしなきゃいけないんでしょうけど、小さいころにたくさん読んでいて、それが今に活かされているとしたら、親に感謝しないといけないですね。
【ライターおやかた】