そのサイトに合ったスタイルで
たくさんのライターさんと接していると、そのライターさんの癖とか、スタイルとか、それぞれの特徴が出るなぁ、と思っています。
それは、とても大事なことであり、上手く使えばその人のよさになります。
ただ、それをごり押ししてしまうと、困ることもあります。
というのは、記事はほとんどの場合、サイトの記事として使われることが多いと思われます。
サイトを作る場合、そのサイトはどういう人に向けて、このような方向性で運営していこう、というのがあるはずなのです。
そのサイトに合わない言葉遣いだったり、方向性が違う記事であれば、当然採用しにくいということになります。
女性向けのサイトに、「男性の場合は」ということばかりが入った記事があるのはおかしなことになりますよね。
ほとんどの場合、修正をお願いして、応じていただけることが多いのですが、たまに「このほうがみんなは読みやすいと思う」「みんなはこういう情報を求めていると思う」と言われる場合があります。
もちろん世間一般ではそうかもしれません。
でも、そういう路線とは違ったもので運営していこうとしているサイトならば、一般論とは外れてきて当然です。
それが「クライアントさんの意向」というものになるのだと思います。
もちろん納得いかない記事は書けないと思うので、そのような方針に納得いかなければ、残念ですが決裂ということになると思います。
でも、自分が良いと思っていることが、絶対にそうなのか?と思い直す機会になってもいいと思います。
もしその「いい」と思っていることが、別のクライアントさんにほめられたから、という基準だけなのであれば、一般論ではない可能性があります。
また以前は語り掛けるような口調がやわらかくていい、というサイトだったけど、今度は情報を伝える記事だから、きちっと言い切った口調のほうがいい、ということだってあります。
「前はこうだった」というのは意外と自分のスキルの足をひっぱることもあります。
同じクライアントさんであっても、使うサイトが違えば、スタイルを変えてほしいこともあります。
そのような変更にも対応してもらえるライターさんは重宝されて、継続して様々なお仕事をお願いしたいと思ってもらえるでしょう。
またいろんなスタイルで書ける、という自分の自信にもなると思います。
このようにサイトにあったスタイルを確立するには、クライアントさんとの意思疎通が重要と思うので、せっかくお仕事をすることになったからには、「依頼します」「納品します」だけのやりとりでは、そのようなものは伝わりにくいです。
お互いいいものを作りたいのであれば、その意識確認をして、記事について話をする機会を持たないといけないですね。
【ライターおやかた】