ひらく漢字・とじる漢字
ひらく漢字について勉強しながらライターをしてくださる方はこちら
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下記の記事で、『記者ハンドブック』にひらく漢字・とじる漢字のことが書いてあると触れました。
漢字が「ひらく」「とじる」というのは、どういうことでしょう?
簡単にいうと、「ひらく」というのは平仮名、「とじる」というのは漢字のことです。
これでピンとくる方は、すでに文章を書き慣れたライターさんと思います。
私もクライアントさんに「これはひらく漢字なので、平仮名にしてください」と言われたときは「???」と思いました。
具体例で説明しますね。
「~してください」というのがひらく漢字、「~して下さい」がとじる漢字です。
「ください」の部分を平仮名にするか、漢字にするか、ということです。
この場合は平仮名にするのが正解です。
「故に」「等」もひらく、つまり平仮名にします。
いったいなにが基準になるの?と思われるかもしれません。
その基準となるものが、『記者ハンドブック』に記載されています。
しかし
代名詞・連体詞・接続詞・感動詞・助詞・助動詞・補助用言・形式名詞は、平仮名を主体とし、副詞は平仮名と漢字を使い分ける。
と、大変わかりにくいことしか書いてありません。
ただ、さきほど例に出した「~してください」ですが、ひらがなにする理由は「ください」が補助動詞だからです。
「補助用語」は平仮名を主体、となっていますから、平仮名にします。
一方、「くれ(欲しい)」の丁寧語である「ください」もありますよね。
この場合は「下さい」が正解となります。
「くれ」は動詞なので、漢字を使うというわけです。
このように当てはめていくと、「故に」は接続詞のため平仮名、「等」も助詞のため平仮名、となるわけです。
しかし、正直なところそれぞれの品詞をわかって記事を書ける人はなかなかいないでしょう。
そのために『記者ハンドブック』には用字用語集があり、単語を引くと表記はもちろん、どのような意味で使うものか、というのが一発でわかるのです。
それでは記事を書く人は、全員『記者ハンドブック』を買うべきなのでしょうか?
私はたまたま「テープ起こし」の仕事をしたことがあり、その際に買わなければいけなかったので、手元にあります。
現在はライターさんの記事を見ることもあり、その際「この漢字、ひらくんだっけ?とじるんだっけ?」と思ったときに、利用するのはインターネットの情報です。
実はこの記事を書くために調べていたときに、用字用語集を調べればよい、と初めて気がつきまして(汗)
よって、「品詞で判断なんて面倒。というか、品詞をネットで調べなきゃいけないし」と、単語を直接「ひらくか、とじるか」と調べていたわけです。
今回、便利な用字用語集があるのがわかったので、これからは活用しようと思っています。
でも、私は今まで『記者ハンドブック』に頼らずにきたわけで、ネットで調べながらでも「ひらくか、とじるか」という判断は十分できると思います。
さらに、見解の分かれる漢字という紹介記事もありました。
『記者ハンドブック』は新聞記事を書く人や、テープ起こしをする際は基準となるもののようです。
ただ、上記記事のように自社基準のようなものがあるところもありますし、一律というわけにはいかないのかな、と思います。
これが正解、といかないのが、記事作成の難しいところかもしれません。
平仮名が続きすぎるときは、漢字を適度にいれたほうがわかりやすくなることもありますからね。
しかし、最低限は知っておかなければいけない、ひらく漢字もあります。
インターネットで調べると、どのような漢字はひらいたほうがよいか、一覧表にまとめたサイトもあります。
これは漢字で書いてもよいのかな?と思ったときは、調べて書くようにしましょう。
初心者のライターさんに「ひらく漢字」のことをお伝えして修正をしていただくと、「知らなかった」ということが多いです。
自分が今まで「丁寧になるから」と使ってきた漢字の表記があるかもしれません。
「~して下さい」「~させて頂きます」などは、代表例かもしれませんね。
そのようなことも、ライターさんにお伝えしながら記事作成をお願いできたらいいな、と思っています。
【ライターおやかた】