ライターさんと業務委託契約書を結ぶ理由
私のところで仕事をしていただく方には契約書を交わしていただいています。
もちろん直接目の前で書いていただける距離の方とばかり仕事をしているわけではないので、郵送で行っています。
契約書というと、結構構えられることも多いです。
やはり内職詐欺とかで、不利な条件を押し付けられると考える人も多いようなので。
なので、契約書はお互いに単価や条件を確認しあうためのもの、と説明させてもらっています。
本当は契約書はライターさんを守るためのものでもあるんですよね。
もちろん私はちゃんと仕事をした分をちゃんと支払ってきたと自負しておりますが、仕事を始める前はそんなことはわからないですよね。
なので、ちゃんと仕事をしたら払ってくれる、と明記した契約書をライターさんも持っておくべきなのです。
そこに、もしこういうことをしたら報酬はないよ、と記載していますが、それに納得できないのであれば、その時点で仕事をしなければよいわけです。
私の場合は納期までに連絡がなく納品されなかった場合や、修正に応じてもらえない場合、という記載なので、それに応じていただけないのであれば、こちらからも依頼が難しいということになりますしね。
お互いちゃんと記事を書いてもらう、お金を支払ってもらうということを明確にするために大事なものと思っています。
といっても、最初から契約書を交わしていたわけではありません。
最初は私も面倒だったし、契約書は嫌がられるのはわかっていたので、あえて交わすことは考えていませんでした。
しかし、あるとき記事を持ち逃げされそうな事件が起きました。
何回かやりとりを試みましたが、相手の一方的な意見の主張で、こちらの申し出に返答はありません。
相手のわかっていることはメールアドレスのみで、本名すらわからない状態。
その人に渡しているIDやパスワードを変更するなどで対応しましたが、ちょっと大変でした。
相手のほうも私に対して、報酬を払わなければ訴える、と言ってきていたのですが、私も相手にメールアドレスしか伝えていなかったので、訴えるにも訴えられなかったと思うのですが。
このようにお互いトラブルが起こったときに、相手に個人情報を知られていないのは最初は安心かもしれませんが、もし報酬が払われないといったトラブルがあったときに、相手がどこのだれか知らないというのはとても危険なものです。
契約書はちゃんと内容を読んで、納得できなければ契約をせず、仕事をしなければよい話です。
ただ契約を交わさなきゃいけない仕事は怖い、と敬遠してしまうのではなく、ちゃんと自分が今からしようとしている仕事はなにか、ということを理解したうえで、契約もきちんと結ぶほうが自分のためであると思います。
【ライターおやかた】