内職を始めるきっかけ
私が在宅ワークをしているという話をしたときに、友達に相談されたことがあります。
友達は管理栄養士として学校の給食室でずっと働いていたのですが、子供が小学校にあがるのをきっかけに、仕事を辞めるというのです。
私のイメージとしては、子供がまだ小さくて手がかかるとき、でも保育園料金もばかにならないし、なにより待機児童の問題がある、というときに、内職を考えものと思っていました。
実際、アンケートでも子供を生まれたきっかけで内職を始めるというのが一番多いようです。
でもその次に多かったのが、小学校にあがるタイミングというものだったんですよね。
友達の話では、学童に預けるまでもない。
でも、帰ってきて誰もいない家というのはあまりにもかわいそう。
そして一番のきっかけは、天候が荒れて、かみなりがひどかったときに、上の子供さんが猫を抱きかかえて机の下で震えていた姿を見たときだそうです。
まだ小さいころのほうが、保育園に預けられているとか、そういう感覚がぼんやりしている(たぶん・・・)けど、小学校に上がるころのほうが、親の存在ははっきりするので、家にいてあげたいという気持ちが強まるのかもしれませんね。
子供が生まれる前から在宅ワークの私。
子供は「家に帰ればずっと親はいてくれるけど、ずっとパソコンに向かってて、相手してくれないなら預けられて友達と遊んでるほうがまし」と思っていたりして。
それはさておき、もう1つ、私の感じる内職を始めるきっかけがあります。
それは介護が必要になったときです。
もちろんお仕事を始めてもらうときは、その理由は知らないのですが、辞められるときとかに「実は今まで在宅で介護していたのだけど、入院することになったので、時間がとれなくなり、辞めさせてください」と言われることが多いのです。
「認知症で目が離せず、外に働きに出ることができなかったので、在宅ワークがあって本当に助かりました」といっていただくことも多く、実は子供が生まれるということよりも在宅の必要性が発生するのは介護なのではないか、と思っています。
子供の場合、入りにくいとはいえ保育園があったり、何年後には学校が始まるというメドがあるので、計画も立てやすいですよね。
ですが介護の場合、どうなるかわからない、どれくらい続くかもわからない、という状態ですから、仕事をするというのもなかなか難しいのかもしれません。
かといって、子供ほどずっとそばにいなければいけないわけでもないので、その間の時間「仕事がしたいなぁ」と思うのは自然なことなのかもしれません。
これからもっと介護きっかけで在宅ワークを探す人が増えるのではないかな、と思っています。
【ライターおやかた】